両建てについて
うさみみはFXへの投資の実践を通しいろんなことを学んでいます。
為替王さんのブログにはたくさんの大損した方からの手紙が掲載されています。
そこからも、うさみみはたくさんのことを学んでいます。
今週のメルマガには、、現在64万ドルの買いポジ(121円〜106円)と65万ドルの売りポジ(97円〜103円)を両建てさてて、1000万円の含み損を抱えられている方の質問が紹介されていました。
64万ドルの買いポジションをもてるだけの資金力(←実ポジで考えた場合)がすごいのですけど、ポジに比べて7分の1程度の含み損で、ニッチもサッチも行かなくなるというのは、金額がでかいだけに……。
うさみみもFXをやることで、レバレッジをかけない投資に比べて、キツイ経験もしてきましたけど、「それはリスク管理をもっともっと勉強する方向にエネルギーを注ぐ原動力になった」と思っています。
投資って、「自分が充分に考え抜いた戦略を維持しながら、リスク管理を徹底して、長く市場にとどまりつづけること」で、初めて利益がでる可能性が生じるというのがうさみみの自論です。
失敗した経験はすべて、この考え方にフィードバックさせています。
そうすることで、より良くなっていくことを信じています。
このメルマガでご紹介されていた方のようなことは、常に自分にも起こりうるという前提に立って読んでいます。
●資金があるだけに大きなポジをもててナンピンできた。
●予想をはるかに超える下落で資金も気力も萎える。
●さらに下落し、底が無いかの錯覚に陥る。
●まわりの1ドル80円説や70円説が頭から離れなくなる。
●今までのロング戦略を放置したまま、ショートに切り替える。
●強制決済を防ぐ為に両建てにせざるをえなくなる。
●市場が反転しても含み損は変わらず、証拠金はマイナススワップ超過分にむしばまれる。
あくまで想像の世界だけど、うさみみなりに考えたストーリーです。
投資をしていると、ついつい気持ちが大きくなってしまうんだけど、周りと競いだすととても危険な状態に陥りやすい。
なんといっても自分は自分であり、他人は他人である。
それを防ぐには、常に、自分が心理的罠に陥らないか、自己チェックする癖をつけるしかない。
そのためには、大きな傷を負う前に、中くらいに失敗をたくさんするしかない。
リスク管理が大事ではあるが、それ以前に、自分が心理的に追い込まれないようなルールや体制づくりも大事となる。
これは、実際、失敗しないと認識できないことだと思うが…。
心理状態を考えると、両建てになってしまうのも無理が無いかもしれない。
だけど、両建ては損切りと同じ行為である。
むしろ、両建てがマイナススワップ超過分と証拠金がロックされる分だけ、損切りの方が有利な体制にある。
心理的にいえば、損切りは負けを認めることになるのでやりにくいが、そもそも当初のロング戦略を維持できない時点で、戦略的に破綻していることを考えれば、やはり損切りする方が有利に思う。
冷静であっても、損切りの決断はしにくいのだけど…。
さらにロング戦略からの両建ては、ショート戦略への変更ともいえる。
損切りの場合は、資金量が減ったとはいえ、そこからロングでもショートでも再勝負が出来る。
この場合の両建ては、さらに下落してくれないと困ってしまう。自由度も奪われていると思う
下げてショートを決済し、ロングのスワップをためるための戦略だと思うけど、今回は反転してしまったから、往復ビンタをくらった形で破綻してしまった。
とにかく、さがってくれないと困る体勢なのは今も変わらない。
両建ては一見、かっこよさそうだけど、本来は、勝負師の使う利食いの手法だと認識しています。
利益が乗ってきてこれ以上の上昇があるか確信が持てない時に、様子をみるための手法です。
やってることは利益確定と同じことだか、手仕舞うとモチベーションが低下するので、モチベーション維持のための技術と考えています。
これは、それなりに意味があると思えるが、熟練者がすることで、うさみみには無縁の話だと思います。
忘れてはいけないのは、両建ては、損切りもしくが利益確定とほぼ同じ行為で、心理的効果が違うだけです。
繰り返しになるが、うさみみは常にここにフィードバックさせるようにしています。
「自分が充分に考え抜いた戦略を維持しながら、リスク管理を徹底し、ながく市場にとどまりつづけること」
おまじないのようだけど、心の暴走へのブレーキになったり、苦しい決断の根拠になりえるものと思うんですよ。
今回の事例も、我が身に起こったこととしてイメージすることで、勉強になりました。
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