2006年の投資を振り返る
ブログの開始から2006年末までを、自分でつっこみを入れながら振り返ってみます。
2006年までの投資で特徴的なことはこの6つです。
■毎日、為替や株式指数などをチェックしていました
■夫婦がお互いの投資行動を知っている⇒透明性
■外貨MMFを毎日買い付け⇒時期分散?でも…
■2004年10月に外国債券を初購入
■タクティカルアセットアロケーション戦略を目指す
■支出のコントロールで1億円
(特徴的なエントリー)タクティカルアセットアロケーションと澤上さん(2006.11.2)
・基本形は内藤忍さん流ですけど、思考は澤上さん流をめざしています。
・澤上さんのいう「株から債券へのシフト」的なことを実践でやっていきたいんです。⇒タクティカルアセットアロケーション
当時はアセットアロケーションを考えるのが好きで、けっこうはまっていました。
その上でタクティカルアセットアロケーションを実践したいという強い思いがあって、それは今でも同じです。
全然上手くいっていないんですけど、そういう風に考えることが好きで、それでミスにつながっても別にいいと思っています。
もう投資に頼る資産形成をする必要性が随分薄くなりましたから。
■老後の資産運用について
■続・老後の資産運用について
・このブログの趣旨は、投資ばかり書いているけど、将来資金計画ってのが主テーマ。
・老後のマネープランを立てなかった人は55%、50歳代は24%、40歳代は15%、30歳代以下はわずか3%
・投資ははじめてみると、ほぼ全員が、もっと早く始めればって思う
・投資の勉強なんていつからでも遅くはないと思うし、投資に頼らずともシンプルに生活していけば充分満足のいく老後はおくれると思うんです。
・老後の準備というか、人生資金設計は完璧なものでなくても、早めに持っておいたほうがいいと思うんです。なぜかというと、「意識すること」が非常に大事だからです。
ここではマネープランの重要性を説いていますが、当時の我が家のものはマネープランとは言い難かったはずです。
こういう書き方をするので、なんでも計画的に物事を進めていると思われがちですが、実は「まずやってみて、その結果から将来を類推する」というスタイルです。
だから、「あとから理屈付けする事が多い」んです。
どちらにせよ、実践と理屈がごちゃ混ぜになってそこから方向性が見出すタイプだ思うので、自分は計画性がないと嘆いている人がいれば私のような混沌としたやり方もあるのではと答えます。
当時「投資カテゴリーで、節約で一億、頑張ってください。」とイヤミ的なコメントをいただいていました。
このコメント主にとっては、支出のコントロールより投資の方がはるかに上であると、そして私の控えめな投資に対しての憐れみを感じていたんだと思います。
私からすると「投資と支出のコントロールの2本立て」はとても相性がいいと思うわけで、投資だけでなんとかしようというのは、資産形成力の分散を考えてももったいない気がします。
「続・老後の資産運用について」の方のエントリーを読むと、はずかしくなりました。
改めて自分が「猪突猛進型で出血してから考えるタイプ」だという風に思いました。
それから懲りずに多くの失敗をしましたが、今、こうして多少のゆとりをもてているのですから、結果的には悪くなかったと思っています。
小さい子供がストーブを手で触って「アチ!」とやるようなことを繰り返していくのです。
■あらためて分散投資を考える">あらためて分散投資を考える
・分散投資というのはリスクを減らす手法です。(リスク減=期待リターン減)
・「分散投資=投資の成功」ではなく、長く投資をつづけるための負けにくい戦略ってことだとおもいます。
・外貨MMF⇒日本株個別⇒中国株個別⇒新規外国債券⇒FX⇒日本株インデックス⇒投資信託(日本、ブラジル)、海外インデックスファンド(米、欧州)⇒既発外国債券の順に分野を広げてきました。(その後、⇒海外ETF)
・これまで自分を考えると、いくつもの失敗を重ねる毎に失敗を恐れる投資家になりつつも、新たな挑戦を忘れない部分も持ってるチキン投資家って感じでしょうか。
・でも、いろいろはみ出したこともあるけど、当初から「変わらぬ心」があります。それは、やはり「資産を目減りさせない方法の追及と実践」です。
・外貨に投資するのは「大幅な円安に備えて」、株式に投資するのは「大幅なインフレに備えて」
・そうはいっても、リスクをとるワクワク感って、どうしようもなく求めちゃうんですよね。
私の投資の変遷を思いだしてしまいました。
いろんな投資に手を出しているわけですが、これらは現在も保有しています。
それら1つ1つの実践からいろんなことを学びました。
これらは投資手法の区分であり、根幹はそれらの資産配分(アセットアロケーション)であるということです。
アセットアロケーションには、その人の考えかたやその人の人生観が反映されると思います。
アセットアロケーションを設計するという事は、どのリスクを取るのかを選ぶということです。
だからこそこのような多様な投資商品を1つの塊として考える事ができるのだと思います。
■長期投資?中期投資?短期投資?
・一瞬でも間違えば大怪我の情け容赦ないのが相場…ゲームのようにリセットはない。
・自分の感覚だけだと、情報の中で、自分の都合のいいとこだけを読もうとするってことに気がついたので、指標をベースに「独自の客観的判断基準」を設定してみた。
・結論、「日本株=中期、中国株=中期、外貨=長期」の方針で来年も行く。
これもかなり恥ずかしいエントリーです。
「自分の都合のいいところだけ読もうとする」という部分は、とても大事な視点だと思うようになりました。
当時のことがきっかけかどうかわかりませんが、「人間って本当は自分のやりたい事があってあとからそれに合う理屈を引っ張って来る生き物」ではないかと思うんです。
そう考えると、理屈を並べている奥にある「その人の本質・本音は何か」を想像することが面白くなります。
最近、このブログでは理屈の論争はできるだけ回避しようと思っています。
人それぞれ価値観が異なるわけですから、引っ張って来る理屈もそれにあったものになります。
相手に自分の価値観を否定されればそれに対抗する理屈を引っ張って来る、それがお互い激しく衝突してどちらかがどちらかを凌駕し屈服させるまでつづく、はっきり言ってめんどくさいです。
過去、論争になったこともありましたが、後味の悪さが残っただけでした。
「その人の本質・本音は何か」を想像して、その人の持つ価値観を想像することを意識しだしてからは、ブログ運営がずいぶんと楽になりました。
■来年のアセットアロケーションに向けて
・理想配分っていっても安全資産で65%でリスクは取れていない。実際の配分は79%でなおさら。
・ライブドアショック前に比べたら、安全運転すぎますね。
・今のバランスは教育資金を配慮したものなんだけど織り込んでしまいつつあるので、今後新たに貯蓄される資金は、リスクマネーが主になってくる。簡単に言えば、今後加速度的にリスク投資額が増えてくるという計算になる。
当時は「生活防衛資金+教育資金」を確保したらそれ以外はすべてリスク資産とするという考え方でした。
「投資をするなら生活防衛資金を貯めてから」という投資戦略の発想法に出てくる考え方が、当時の私の本音に最も近い理屈だったからです。
これだけ万が一のことを考えているのだから、リスクをとっても問題ないという思考です。
少し視点をずらして見てみると、「生活防衛資金等さえ確保したら、どんだけリスクを取っても構わない」という考え方なんだねということです。
でも生活防衛資金の定義がそれぞれ違うわけですから、この考え方だと生活防衛資金が本当に生活防衛してくれなきゃダメなんです。
他の人が2年分の生活費と言ってるからって、もうすぐ子どもが大学に進学する家庭がそれでいいのかとか、常に問い掛けないと危ない考え方だと思います。
■失敗ばかりの投資から、進化できるのか?
・過去の失敗で授業料を払ってきた分タダでは起きないと心に誓い、同じ大きなミスをしたら、「その分野は撤退するという背水の陣」だったりするわけですよ
・FX初めて3日ほどで約7万円が消えたんだ
・もっと反省すべきなのは、一気にポジションを作ったこと。これは自殺行為だった。株でもそうだけど、余力と時間分散の大切さを真剣に考えるきっかけになったよ。
・最大の反省ごとが、今年1月のできごと。去年の日本株のなんでもOKラリーで調子に乗って、挙句の果てにライブドアを700株も保有したから…結果は想像できるでしょ。ソフトバンク他も全部損切りしました。かあもさんは、この全銘柄損切りのクリックは指が震えたと。
・まだ失敗はするとは思うんですけど、「同じ大きな失敗をしたら撤退」って考えてる。
FXでの大敗、ライブドアの上場廃止という情けない経験をカミングアウトしていますが、この程度が失敗と言っていることに苦笑いしてしまいました。
「失敗ばかりの投資から、進化できるのか?」という問いに対して、現段階での答えは「進化できなかった」と答えます。
ここはやってはいけない、この意識はいけない、これに関しては自分には適性がないなど、実践の中で消去法的な振り分けを行った残りが現在であるという感じです。
これは進化というより選択です。
行きついた1つの答えは「生活防衛資金等さえ確保したらどんだけリスクを取っても構わない」という考え方で運用できる器ではないということです。
投資額が増えていくと家族に大きな迷惑をかけかねないという怖さを感じています。
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