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  • 老後のリタイア貧乏・定年貧乏の家計簿(リタイア貧乏とは)

    このブログに訪問される方は資産形成に興味がある方がほとんどだと思うので全く無縁の話とは思いますが、老後に「リタイア貧乏」に陥る家庭はそれなりに多いようです。

    日本経済新聞には「老後のぜいたく程々に リタイア貧乏が待っている(横山光昭)」には、老後のリタイア貧乏についての相談内容が掲載されていました。

    その悩みというのは年金生活を送るご両親についてで、定年前には「老後の蓄えは心配ない」と話していたお父さん(66)が、「家計が苦しいから少し援助してくれ」と言ってくるようになったという相談です。

    【老後のリタイア貧乏家庭の家計簿】
    ・定年までの貯蓄は約700万円
    ・息子さんの大学卒業までにかかる教育費や仕送りがあった中では精いっぱいだった
    ・退職金は2000万円強
    ・住宅ローンは金利も高いし、早く完済すべきだと思って残金800万円を一括で支払った
    ・60歳でリタイアし、老後生活を始めるにあたっての手元資金は(700万円+2000万円)-800万円=1900万円
    ・年金が支給されるまでの5年間、お父さんは月10万円ほどのアルバイトをして生活を支えた
    ・一方で「いままで仕事も子育ても頑張ってきたんだから少しくらい楽しんでもいいだろう」というごほうび誘惑に駆られ、旅行に行ったり、いい食べ物にこだわったり、友達付き合いに力を入れたりしていた。
    ・そうした贅沢により支出は膨らみ生活費は月30万円近く。

    リタイア貧乏ー1

      


    老後の2人暮らしで住宅ローンを完済して住居費は0円なのに、生活費は月30万円近くというのは、我が家の家計を考えても考えられないほどの支出の多さです。
    我が家も住居費は固定資産税のみですので同じ立場ですが、家族4人でも中学生と高校生の学費を払ってもこのリタイア貧乏家庭の支出以下で暮らしています。
    それまで立派に子どもたちを独り立ちさせて、多額の退職金を手にした方が、どうしてリタイア貧乏に陥るのでしょうか。
    資産形成と人生設計を研究するブログとしては捨て置けないテーマです。




    <リタイア貧乏とは>


    「リタイア貧乏」とは、「定年後の自分へのご褒美に散財して貯金が激減する夫婦のこと」を言うそうです。
    これまで何十年と長く勤めた会社を定年退社して、これまでの自分の努力へのご褒美として、海外旅行や高級車そして高級レストランなどでこれまでよりかなり高いレベルで散在していくうちに、歯止めが利かなくなってどんどん貯金を切り崩していくという流れが一般的みたいです。
    「支出のコントロール」をまさに失ってしまったということです。

    自分へのご褒美に歯止めが利かなくなる理由を想像してみます。

    ・退職金2000万円というまとまったお金を貯めたことがなかったので気が緩んだ
    ・リタイアまで相当我慢してきた
    ・満足をお金(=高級路線)で実現しようとした
    ・支出をコントロールできるすべを身に着けていなかった

    貯金できない家庭では、「それほど贅沢をしているわけではないのになぜか貯金ができない」という悩みをよく聞きます。
    貯金できない方の「それほど贅沢をしていない」というのは、支出のコントロールを意識している家庭から見ればすべての支出項目でプチ贅沢をしているように見えるものです。
    確かにむちゃくちゃ贅沢してるわけではなくすべてが並より少し上くらいなんだけど、それが一番危ないんですよね。

    恐らくこのリタイア貧乏の方たちもこれまでの人生で「支出のコントロール」が身についていなくて、流されるままの暮らしをしてきたのだと思います。
    贅沢はしてこなかったという意識だと思いますが、実は八方美人的な支出をしてきたから、ごほうびという名目で贅沢への歯止めが外れた時に「旅行・食べ物・友達付き合い」へと四方八方に贅沢に走ってしまったんだと思います。

    そこには退職金2000万円という今まで貯めたことがない大金を手にした油断もあったでしょう。
    でもやはりここだけはお金をかけるけどここは極端に抑えるなどのメリハリの効いた「支出のコントロール」を身に着けてこなかったのが原因だと思います。
    その証拠に60歳で貯金が800万円程度しかできなかったわけです。
    それなのに孫の塾代に年間42万円もお金を出すということからして、家計全体と資産とのバランスを見る力がついていないと思われます。

    私は35歳になったら人生設計・マネープランを作るべきだと考えていますが、お金との使い方に現在から未来に至る時間軸を加えていかなければいけないと思うからです。
    定年までに住宅ローンを完済しているわけですから極端にひどい家計ではなかったと思われますが、わずか5年の贅沢で子どもに頼らなければならないほどコントロールを失ってしまったんですね。




    <数千万円という大金で気が大きくなる>


    我々の定年退職の時代に数千万円という退職金が期待できるとは到底思えません。
    それでも1000万円とか2000万円とかの退職金をもらったとして、それで金銭感覚が狂ってしまうようでは、リタイア貧乏一直線です。
    団塊の世代までは、まだまだそれなりの年金がもらえるという意識もあるはずですし、油断しやすいのでしょう。
    それほど真剣にマネープランを考えなくてもなんとなくやってこれた世代ですから。

    我々の世代はそんなに甘くはないはずです。
    そんな厳しさの中にも身につけておかねばならないお金のスキルがあります。
    リタイア貧乏に陥る最大の理由は、数千万のまとまったお金で金銭感覚が崩れてしまうことにあります。

    だからこそ数千万円で金銭感覚を崩さないようにするためにも、定年までに少なくとも数千万円を貯蓄しておくことが大切だと思います。
    それだけの貯蓄をするには、それなりにメリハリのあるお金の使い方をしなければいけません。
    プチ支出のコントロールくらいは、できるだけ早く身に着けておきたいですね。




    <金銭感覚が崩れるときは一気に>


    それにしてもこのリタイア貧乏の方は、定年前には「老後の蓄えは心配ない」と話していたはずなのに、わずか5年で「家計が苦しいから少し援助してくれ」と息子に言ってくるようになったというのは、これまで真剣にマネープランを意識したことがなかったということなのでしょうか。
    それとも金銭感覚が崩れるときは一気にいくものなのでしょうか。

    月30万円の生活費だとめちゃくちゃ贅沢しているとは言えない気もします。
    月10万円ほどのアルバイトをしてもまだ息子に援助を求める必要が生じたというのは、やはり貯金が少なすぎたのでしょうか。

    60歳リタイア時点の手元資金は1900万円だったのに、66歳時点では600万円まで減少しています。
    1300万円はどこに行ってしまったのでしょうか。
    家計改善により月198,000円の年金で回る生活になったようです。
    ですが、消えてしまった預金はもう戻りません。
    リタイア貧乏は前途多難です。
     

     
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    なんだか切なさが消えません(税金が払えない、住宅ローンが払えない)

     
    少し切なくなる話です。
    でも普通にある話です。
    普通にこだわって書いてみます。 
     

    【2008年4月8日なんか切なさが消えませんより】

    詳しくはかけませんが、ツレの友達が税金を払えなかったようです。
    旦那さんは、東証1部上場企業で働いているのに。
    いい車にも乗って、いろんなものが贅沢で、状況が深刻なのに、それらを切り捨てることができないみたいです。

    旦那さんも、ゆとりローンで家を買い、家計を顧みず高級車を買ったようです。
    給与の一部が出なくなったのが原因で一線を越えてしまいました。
    それなのに、自らが招いている現実を見ず、「やりくりできないのが悪い」という旦那さんはどうなんだろと悲しくなりました。

    今の父親は、昔のような威厳もなく、給料を運んでくるだけの存在だと陰口を言われているようですね。

    でもこう思うんです。
    家族の意見を聞きつつも、時にはがまんもさせつつも、家族が幸せに生きていけるような人生設計をコーディネートできる知略を駆使できる存在であるべきだと。また、そうありたいと。
    もし、ツレがそうできるのなら、全力でサポートできる存在でありたいと。

    以前、隣の人も住宅ローンが払えずでていかれました。
    私も今年から給料カットのリストラです。

    人生設計は自己責任です。
    厳しいことが起こっても、しっかり家族を守る決意です。

    このブログに来てくれる人は、投資に関心があって、余裕資金をお持ちなので、今日の話は非現実的に思うかもしれません。
    ですけど、こんな話、今の日本かなり多い話なんです。

    サブプライムローンが話題ですけど、かつてのゆとり住宅ローンなんて、似たような部分がありますよ。




    贅沢してないつもり、我慢しているつもりなのに、税金が払えなくなってしまったり、家を失ってしまう人が少なからずおられます。
    住んでいる地域が高級住宅地であればこういう話を聞くこともないかもしれませんが、そうでない地域に住んでいれば、子どもを持つ親なら他人の家庭の事情が耳に入ってくることがあります。

    親同士が微妙に他の家庭といろんな比較をする中で、憧れよりも妬みの方が渦巻きやすいと思います。
    そんな中でも、税金が払えないというのは普通は表には出てこないことではあります。

    普通に、人並みに暮らしていて、我慢さえしているのに、税金が払えなくなる。
    給食費が払えない。
    携帯電話代が払えない。
    水道代や電気代が払えない。

    普通ってなんなんでしょうね。

    以前いただいたコメントで、「日本はファイナンシャルリテラシーを教えれてこなかったから」というのがありました。

    「私は娘たちにファイナンシャルリテラシーを教えることができているのか」

    改めて自問します。

    これは確かにファイナンシャルリテラシーの問題ではありますが、本質的には別のところにも問題があると思います。

    「普通って何なのか」を考えたことがないのではないかということです。
    自分が普段見ている普通は、自分の願望というフィルターを通して見ているもので、本当の普通を知るには上も下も知らなければ分からないはずなんです。

    「普通って何なのか」よりも「メリハリが大事だ」という意見もあろうかと思います。

    いろいろバランスをとるにせよ、メリハリをつけるにせよ、全体を見てトータルコーディネートしていく必要があるはずです。
    普通とは何か、もしくは本当に必要なものは何か、をなんとなくしか考えずに、自分の願望というゆがんだフィルターを通してみている普通は、かなり贅沢だと言い切ってもよいとさえ思います。
    我が家から見ればかなり贅沢ですから。
    (我が家が普通ではなく下であるというのもありますが…)

    マネーリテラシーを教えるより、こっちを教える方が難しいように思います。
    大切なことは、想像力と考える習慣をつけることです。
    いい習慣を身につけるにはどうしたらいいのか、それをどう伝えたらいいのか自問しています。

    そうしたことを娘たちに伝える時間はあまり残っていません。
    早ければあと3年もすれば、親元を離れるのですから。


    ちなみに税金を払えなかった友人は、その後、更に激震となる大きな問題を抱えましたが、今は恐らく何とか生活されていると思われます。 
     





    このエントリーは、2008年4月8日にUPしたものに追記しています。
     
     
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